HACCP導入をスムーズにしてくれるのが専門家です。文字通りHACCPを専門とするアドバイザーやコンサルタントが生産工程などに応じた重点管理の確認と管理体制の文書化作製に寄与しており、全国各地で活躍しています。日本国内では様々な団体がHACCP担当者の養成を行っていますが、特に代表的なものとしてFSSC2200審査員やISO22000審査員があり、これらの有資格者が所属している団体などに依頼することが基本となります。資格を簡単に説明しましょう。
FSSC2200審査員は、高等学校卒業以上の知識に加えて審査を実施するフードチェーン関連業で5年の実務経験(その内2年は品質保証や食品安全業務であること)が求められます。これらの資格に加えてISO22000に基づく40時間のマネジメント教育とトレーニングを受けると、ISO22000審査員補になれます。候補となった後は複数の組織にて立ち会い審査を12日間行います。これに合格すると正式な審査員になりますが、この資格を維持するにはGFSI(国際食品安全イニシアチブ)規格に基づく検査を年5回実施しなければなりません。
これに加えて法律の改正に基づく教育や研修を行うため、3年毎に審査の立ち会いを行い資格更新に関する決定を行います。またISO22000審査員においても共通したトレーニングと教育が準備されており、いずれも難易度が高いことがわかります。これらの資格はHACCPのコーディネーターとして活躍するのに欠かせないものとなっています。