湿度計に使われるセンサーについて

昔は乾湿球湿度計というものがありました。乾湿球湿度計とは、2本の棒温度計を並べて、片方の感温珠に濡れたガーゼを巻きつけ、もう片方には何も巻かないでおくものです。そして、両方の示す温度の差で、湿度を測ります。一般的によく見かけるアナログ湿度計は、バイメタル式です。

金属に湿気の吸いやすさが異なる乾湿剤を貼り合わせて、湿度によってゼンマイが曲がるようになっています。バイメタル式は温度計で有名ですが、実は湿度計でも使われているのです。デジタル湿度計のセンサーは、乾湿剤の間に電極が挟まれています。そして電気の流れやすさや容量によって湿度を測ります。

注意点として、極端に湿度が高い、もしくは低い場合はセンサーが正常に反応しなくなることがあります。センサーの寿命はおおむね5年未満で、衝撃を加えたり結露したりすると寿命が縮んでしまいます。センサーには大きく分けて、抵抗式と静電容量式があります。抵抗式は電気の流れやすさを測るもので、構造が簡単で価格が安いですが、低湿度域(おおむね15%以下)が測定できません。

一方で、静電容量式は反応速度が高く、抵抗式より極端な湿度でも測定できます。ただし、高価なうえ、ノイズにも弱いです。デジタルかアナログか,デジタルの場合はセンサーや回路によって,価格や精度が異なります。選ぶときは,目的や用途などに応じて,予算や必要とする精度を検討する必要があります。

どんな商品でも,選び方が大切です。

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